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世代を越えて浸透する「ボカロ曲」、50代男性がハマるきっかけになった誤解とは?

「学生時代、ニコニコ動画で夢中になって聞いていました。『メルト』『初音ミクの消失』『ブラック★ロックシューター』『ダブルラリアット』『炉心融解』『深海少女』『リンちゃんなう!』『Fire Flower』『ハッピーシンセサイザ』『メランコリック』あたりが好きでした。特に『ダブルラリアット』は大好きでリピートしまくっていました」(Bさん)

 そんなBさんは社会人になり、次第にボカロ曲を聞かなくなっていったが、最近では“ブランク”を埋めるべく、YouTubeと音楽系サブスクで積極的に楽曲を聞いているという。

「多くのVTuberがボカロ曲をカバーした動画を投稿しています。おかげで懐かしの『炉心融解』と再会できて感動ものでした。もちろん知らなかった曲もたくさんありますが、最近見た中だと『ロキ』『ディスコミュ星人』『チュルリラチュルリラダッダッダ』『乙女解剖』『劣等上等』『ゴーストルール』『ヒバナ』『気まぐれメルシィ』が好きですね」(Bさん)

 都内の大学に通う女子学生・Cさんは、もともとボカロ曲は好きだったが、YouTube をはじめ、TikTokやスマホゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(プロセカ)などからボカロ曲を次々と知り、より好きになったと話す。

「『初めての恋が終わる時』『弱虫モンブラン』『命に嫌われている。』『グッバイ宣言』『セカイ』が好きです。『グッバイ宣言』はTikTok で流行っていて知りました。曲も好きですが独特のポーズも好き。プロセカもプレイしていて、知らない曲が多かったんですが、中でも、『タイムマシン』『from Y to Y』がすごく好きになりました」(Cさん)

 かつて異色の存在だったボカロ曲は、もはや音楽シーンの主要なジャンルのひとつとして定着しつつある。老若男女問わずボカロ曲が幅広く親しまれる時代がやって来そうだ。

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