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「コーヒー2050年問題」にどう対応?キーコーヒー社長が語る業界の課題

「トラジャブレンド」

「トラジャブレンド」

──そのためにどんな策を?

柴田:コーヒーの特徴は、皆さんTPOに応じて飲み分けておられることです。

 商談や打ち合わせの時にサッと飲むこともあれば、喫茶店や自宅でゆっくりしたい時に飲むこともある。様々なリクエストに応えられるよう、多様な選択肢を用意することが大事だと思います。

 手軽に飲みたい方に向けて、当社では他社に先駆け1997年から「ドリップオン」という簡易抽出型コーヒーを発売しています。

 最近はコロナ禍で在宅勤務の方が増え、自宅でゆっくり本格的なコーヒーを楽しみたいという方も増えています。そのためコーヒー豆の量り売りも少しずつ伸びてきていますね。

 昨年6月には、全国どこからでもハンドドリップやアイスコーヒーの淹れ方を学べるオンラインセミナーを開設しました。

──特に力を入れている商品は?

柴田:コーヒー豆の最高峰といえば「ブルーマウンテン」を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、当社のフラッグシップは「トアルコ トラジャ」です。最大の特徴は爽やかな酸味と深いコクを持つ品のある味わいで、コーヒー好きの方から長年ご愛顧いただいています。

「トアルコ トラジャ」はインドネシア・スラウェシ島のトラジャ地方のみで生産される、栽培にきめ細やかな技術が必要とされるコーヒー豆です。

 かつてこの地域で栽培されたコーヒー豆は高品質でヨーロッパでも大人気でした。しかし第二次世界大戦で農園は荒れ果て、「幻のコーヒー」になってしまった。

 しかし1976年、当社はインドネシアにトアルコ・ジャヤ社を設立し、農園を一から立て直しました。1978年から発売している「トアルコ トラジャ」はコーヒー文化を伝えていくという当社のスピリットを体現するものです。

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