真壁昭夫 行動経済学で読み解く金融市場の今

「混迷続く東芝」と「転換遂げた日立」、両社の明暗を分けたもの

 かつて居心地がよかった「フレーミング効果」をぶち壊してでも大胆な変化を追うのか、それとも縛られて温存しようとするのか。日立は、経済界トップの経団連会長を送り出すなど、文字通り日本経済の盟主となっているのに対し、東芝は既存の株主と折り合いがつかず、また別の投資ファンドに助けを求めようとしている。どちらが時代に適応した経営判断だったか、答えは明白だろう。

【プロフィール】
真壁昭夫(まかべ・あきお)/1953年神奈川県生まれ。法政大学大学院教授。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリルリンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員、信州大学経済学部教授などを経て、2017年4月から現職。「行動経済学会」創設メンバー。脳科学者・中野信子氏との共著『脳のアクセルとブレーキの取扱説明書 脳科学と行動経済学が導く「上品」な成功戦略』など著書多数。

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