佐々木さんとしては、「夫婦でおうち時間を楽しみたい」という動機もあり、シャワーヘッドの購入を提案したという。しかし、同時に夫にも欲しいものがあったようで、意見がぶつかってしまった。
「夫に相談したら『俺も欲しいものがあるんだよ』って言ってきたんです。それは、1万円程度で購入できるフィットネスゲームソフトのセットでした。SNSで話題になっているようで、昨年は品薄が続いた人気商品のようです。夫曰く、『これなら無趣味な君でも楽しめるんじゃない?』。この言い方がバカにされているような気がして、ムカっ腹が立ちました」
普段から、夫に1時間を超える長風呂をやめてほしいと注意されていた佐々木さん。「これ以上の長風呂をされたら困る」と、シャワーヘッドの購入に猛反対されてしまったという。
結局話がまとまることはなく、何を買うかは膠着状態に。その状況にモヤモヤした佐々木さんは、夫には内緒でシャワーヘッドを購入したそうだ。
「夫に内緒のつもりなので、入浴のたびにシャワーヘッドを付け替えて使っています。面倒ですが、取り付けは簡単なので……。節水効果でそのうち元はとれるのに『美容? 無駄無駄!』と、頭ごなしに言ってきた夫には、絶対に使わせません」
現在も“冷戦状態”が続いているという佐々木さん夫妻。気持ちは晴れないが、購入したシャワーヘッドを使いながらの入浴は最高だそうだ。話をよく聞くと、佐々木さんは気になったものを試さずにはいられない性格。衝動買いが癖で、使わなくなったものが自宅の収納スペースを圧迫しているという。最近は夫に促されて不用品をフリマアプリに出品し始めたとのこと。
新型コロナウイルス感染拡大防止のためにも、引き続き自宅で過ごすことは大切になりそうだ。家族と意見を交わし合うことも重要だが、こじれすぎて“空気の悪いおうち時間”とならないよう気を付けてほしい。