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【ドル円週間見通し】ドル下げ渋りか 今週発表の米経済指標にも注目

今週のドル円はどう動く?

今週のドル円はどう動く?

 投資情報会社・フィスコが5月31日~6月4日のドル円相場の見通しを解説する。

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 今週のドル円は下げ渋りか。直近で発表された米国の5月フィラデルフィア連銀景況指数(製造業景気指数)、5月CB消費者信頼感指数は市場予想を下回る内容となるなど、景気回復に一服感が示された。個人消費の伸び悩みを警戒して米長期金利が反落した場合、リスク回避的なドル売り・円買いが強まる可能性は残されている。

 ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)による大規模な金融緩和策はいずれ縮小に向かうとの見方は変わっていないため、ドルは下げづらい見通し。ワクチン接種の拡大によって対面型のサービス業の業況が改善していることもドル買い材料となりそうだ。今週発表される5月ISM製造業景況指数や5月雇用統計は、底堅い内容と予想される。5月ISM製造業景況指数は好不況の境目である50を大きく上回ることが確実視されており、リスク回避的なドル売りは限定的となろう。5月雇用統計については、非農業部門雇用者数が前回大幅減の反動で持ち直し、失業率は若干低下すると予想されている。5月雇用統計が市場予想に沿った内容だった場合、ドルは下げ渋る可能性が高いとみられる。

【米・5月ISM製造業景況指数】(6月1日発表予定)
 6月1日発表の5月米ISM製造業景況指数は61.0と、前回の60.7をやや上回る見通し。雇用指数が改善すれば、5月雇用統計は良好な内容となる可能性があり、ドル買い材料となりそうだ。

【米・5月雇用統計】(6月4日発表予定)
 6月4日発表の米5月雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比+66.3万人、失業率は5.9%と予想されている。非農業部門雇用者数は大きく持ち直す見通し。失業率の低下も予想されることから、市場予想と一致した場合、ドル買い材料となる可能性がある。

・5月31日-6月4日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(中)5月財新製造業PMI 6月1日(火)午前10時45分発表予定
・予想は、52.0
 参考となる4月実績は51.9。中国経済はゆるやかな成長を維持しており、製造業PMIは5月も節目の50を上回る見込み。ただし、欧米諸国との関係は改善されていないため、輸出の大幅な伸びは期待できず、製造業PMIの数値は今後伸び悩む可能性がある。

○(米)5月ISM製造業景況指数 6月1日(火)午後11時発表予定
・予想は、61.0
 参考となる4月実績は60.7で3月実績を下回った。長期化するサプライチェーン目詰まりの問題や原材料不足によって生産が抑制されていることが要因。5月については半導体不足の複数の業種で生産抑制が続いているが、新規受注や雇用の数値は多少改善するとみられており、全体的には4月実績を多少上回る可能性がある。

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