若い世代の「Facebook離れ」が止まらない。東京工科大学が5月20日に発表した〈新入生の「コミュニケーションツール」利用実態調査〉によると、新入生のFacebookの利用は7年連続で減少。2014年の21.3%から2021年には7.8%まで落ち込んでいる。一方でLINEは2014年の88.7%から右肩上がりで、2021年には99.5%とほぼ全員が利用、Instagramも調査を開始した2015年の15.1%から6年連続の増加で69.9%まで伸長している。加速する若者のFacebook離れ、当の若い世代の人たちはどう考えているのだろうか。
よく知らない人からの「友達申請」が怖い
メーカーに勤める20代の女性会社員・Aさんは、Facebookのアカウントを持っているものの、今は放置状態。「Facebookの友達申請とタイムラインが面倒」だという。
「一度会っただけの取引先のおじさんが、私の名前を検索してFacebookで友達申請してきたんです。別にFacebook上で繋がりたくないので無視していたら、上司経由で『許可されない理由を教えてほしい』みたいな連絡が来て、ドン引きしました。積極的に申請される分、LINEの“知り合いかも?”とか、Twitterのフォローより圧がある感じがします。タイムラインもごちゃごちゃしていて読みにくい。単純に使いづらいです」(Aさん)
仕事用なのにプライベート投稿が流れてくる
IT企業に勤める20代の男性会社員・Bさんは、数年前、Facebookアカウントを削除した。新卒で入社した企業で経験した“社内Facebook文化”に嫌気が差したことも大きい。
「新卒当時、僕はFacebookアカウントを持っていなくて、社内のやり取りに使うからと、強制的にアカウントを作らされました。社会人はそういうものなのか、とその時は何も思っていませんでした」(Bさん)