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加速する「Facebook離れ」、若者たちが語る「使わない理由」

 同期とのつながりや同じ大学出身の先輩社員との交流など、プラスに働いた面もあった。だが、次第にマイナス面が目立ち始めたとBさんは振り返る。

「メッセンジャーだけ使うのなら別にいいんですけど、タイムラインは、『仕事している感』や『充実感』のアピール合戦のために使われている感じでした。出張中も頻繁に写真を撮影して投稿する、ニュースについて意見を長々と投稿する、休日も子供と一緒に料理をしたとか、山登りに行ったみたいな充実感あふれる投稿……。

 そんなの、Twitterとかインスタでやればいいのに。仕事用で使うアカウントのタイムラインには、別にその人のプライベートまで流れて来てほしくないんですよね」(Bさん)

 Bさん曰く、Facebookで上司と積極的に交流し、休日も仕事を頑張っているアピールする同僚もいたとのこと。「上司から“いいね!”やコメントをもらうのが、まるで通信簿で良い成績をもらっている感じでした。それに最後まで慣れませんでした」という。

SNSを使い分けたい心理「就職活動用なら」

 都内の私立大学に通う20代の女子大学生・Cさんは、複数のSNSを使い分けるなか、Facebookについては「親がやっているからやりたくない」と、唯一使っていなかった。しかしこの度、就職活動のため、アカウントを取得しようと考えているという。先輩から「OB・OG訪問にはFacebookも有用」だとアドバイスされたためだ。

「Instagramは、気になる人をフォローして、その人の投稿や、ストーリーを見るためのアカウントで、自分で投稿することはほとんどありません。TikTokもレコメンドを見ているだけ。Twitterは基本的に情報収集用です。趣味に関する投稿をすれば繋がることも容易いので、使い勝手がいい。LINEは友人とのやり取りと、ついでにニュースをチェックする感じです。

 Facebookは、両親が使っているのを知っているので、触らないようにしていたというか……。家族のSNSは別に見たくないし、使っている人も中高年が多そうですから。芸能人やタレントでもメインに使っている人は少ないですし、使う理由がありませんでした」(Cさん)

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