そうした手間を掛けさせないために、住民税や健康保険料、固定資産税の支払い記録などは1か所に集めておくことを明石氏は推奨する。
「残された家族はそれだけでかなり楽になります。また、銀行預金については通帳がなくてもキャッシュカードが見つかれば手続きをできます。生命保険も保険証券が見つからなくても、保険会社からの通知や口座引き落とし情報などから分かりますが、手掛かりがない場合は数十社ある保険会社へ連絡し、問い合わせなければなりません。妻や子供にきちんと契約内容を説明し、関係書類の保管場所も伝えておくことが大切です」
家族に多大な手間を強いれば、死んでからも恨まれる。
※週刊ポスト2021年6月18・25日号