金融業界に勤める50代の男性・Bさんは、専門紙と全国紙を購読している。ネットニュースにはない魅力を感じているからにほかならない。
「横断的にニュースや業界の動向を把握するには、やっぱり新聞が一番ですね。最近のネットニュースは『あなたにおすすめ』とか、閲覧傾向に合わせた記事が出てくるようになった。自分の興味に合った記事を紹介してくれるのはありがたい反面、どうしても情報に偏りが生じがち。紙面だと瞬時に多種多様な情報を得ることができますからね。もちろん興味がない面は読み流すことも多いですが、意外な発見があるのも魅力です。
記事の文量も、新聞だと一目でわかります。ネットの見出しだけだとその“深さ”やクオリティがわからず、いくつも同じようなニュースを見る羽目になることもあって、結構無駄な時間も多い気がします」(Bさん)
70代の主婦・Cさんは、地方紙を購読中だ。家にはパソコンもスマートフォンもなく、ネットとは無縁の生活を送っている。Cさんの夫は朝から新聞を読むのが日課で、自身はテレビ欄を見るのが好きだ。
「夫は新聞を毎朝、テレビを見ながら読んでいます。時事問題を掴むのは、やはり新聞がいいそうで。私は、テレビ欄とチラシがあればいい(笑い)。テレビでもテレビ欄は表示されますが、文字が小さくて見るのが辛いのと、目当ての番組を探すのも面倒。新聞のテレビ欄だと、一度にどの時間にどの局で何をやっているか、見ることができますから。私にとって新聞は情報収集というより、娯楽の一環ですね」(Cさん)