「定番メニューの価格が1000円なので、ステーキ店としては客単価が低めになっているはずです。そうなると、テナント料の高い都内の店舗では、回転率を上げないとなかなか採算が合わないのではないでしょうか。しかし、ライスやサラダがバイキング形式なので、回転率も上げにくい。都内の店舗数を増やすのは、そう簡単ではないでしょう。
とはいえ、この安さは魅力的ですし、“沖縄スタイルのステーキ店”というのは都内では珍しく、注目度も高いはず。チェーン全体の認知度を高めるという意味でも、都内で店舗を展開するメリットが大きいのも事実だと思います。たとえばテナント料が要らない自社物件を持っているオーナーなどがフランチャイズとして店舗を出せば、1000円程度の客単価でも十分にやっていける可能性もあるはずなので、そちらに期待できるかもしれません」
『いきなり!ステーキ』のように、都内で急激に店舗数が増えるということはないかもしれないが、沖縄のステーキを安価で食べられるステーキチェーンとして、『やっぱりステーキ』が独自のポジションを築いているのは間違いない。