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コロナ禍で増える心身の不調 鍼灸師・心理カウンセラーが教える対処法

 さらに、影森さんは、自律神経を整え心身のバランスを良くするという、4つの「基本のツボ」について教えてくれた。

「緊張したり不安感が高まった時に刺激して欲しいのが、腕にある2つの『経渠(けいきょ)』と『外関(がいかん)』というツボです。経渠は不安を和らげ、外関は緊張を鎮めます。また、へその下にある『気海(きかい)』は、“元気の源”と言われ精神を安定させる効果があります。足の甲にある『足臨泣(あしりんきゅう)』は、外関とセットで行うことで気持ちを落ち着かせてくれます」

 これら4つのツボを刺激するだけでも良いが、お灸でツボを温めるとさらに効果がアップするという。「お灸は市販されているもので良い。自宅でいつでも簡単に出来るので、心身の不調を感じたら試してほしい」と、影森さんは語る。

不安を和らげ緊張を鎮める「経渠」と「外関」(イラスト/林ユミ)

不安を和らげ緊張を鎮める「経渠」と「外関」(イラスト/林ユミ)

精神を安定させる「気海」と「足臨泣」(イラスト/林ユミ)

精神を安定させる「気海」と「足臨泣」(イラスト/林ユミ)

【プロフィール】
影森佳代子(かげもり・かよこ)/鍼灸師・心理カウンセラー。「鎌倉ひまわり鍼灸院」院長。ボストン大学教養学部心理学科卒業。同志社大学大学院修士課程修了。早稲田医療専門学校鍼灸学科卒業。心理カウンセラーを経て鍼灸師として独立後、延べ2万件以上の施術を行う。30代でパニック障害を発症するが、心理学と東洋医学を統合した独自のメソッドで自ら克服。現在は「影森式メソッド」としてパニック障害に苦しむ人たちにノウハウを伝え、多くの治療実績を上げている。オンラインでの相談・指導も行う。

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