新規則機よりも出玉性能が高いとされる5号機を打っているAさんだが、最近の収支はどうなっているのだろうか。
「正直、全然勝ててはいませんね。まあ、昔からそんなに勝てていたわけではないんですが……。ただ、ここ1週間の間で2回ほど10万円以上勝ったんです。1回は一撃で7000枚以上出て、13万円くらい勝ちました。もう1回は、3万円負けているところから、一気に巻き返して、11万円くらい勝ちました。これまで散々負けているので、トータル収支はマイナスですが、こういったことがあるから5号機はやめられないんです」(Aさん)
ネット上のパチンコ店情報サイトで5号機設置店を探しては訪問しているというユーザーもいる。神奈川県に住む自営業のBさん(30代男性)は言う。
「とにかく、いまのうちに沢山の種類の5号機を打とうと思って、いろいろなホールに遠征しています。あまり勝てませんが、今後一切打てないであろう機種を見つけて打つのは楽しいです。YouTubeでも5号機の実戦動画ばかりを見ています」(Bさん)
ホールにとって5号機は「過去の存在」
5号機がコアなファンをホールの呼び寄せている現実がある一方で、ホールとしては5号機の扱いに悩む部分も多いようだ。藤井氏はこう話す。
「今後5号機の設置割合をさらに減らしていかなければならないことを考えると、ホールが5号機を集客のための“戦力”としてカウントするのは得策ではない。来年の2月には5号機はなくなって、全て6号機になるわけですから、5号機ファンをどうにかして6号機に誘導させることが重要です。少なくとも、ホールは5号機をうまく使って売上を増やそうとは考えていないはず。いわばホールにとっての5号機は“すでに過去の存在”であって、いまは6号機の稼働率を高めることを最優先に考えているところでしょう。