昨今、都市部を周辺を中心に利用者を増やしているのが、電動アシスト自転車のシェアリングサービスだ。ちょっとしたお出かけの際の移動手段として利用する人だけでなく、Uber Eatsなどの宅配サービスの配達員が活用するケースも多い。快適に利用するコツを探った。
電動アシスト自転車のシェアリングサービスの多くは、スマホアプリ上で利用可能。自転車はコンビニエンスストアなどに設置されている“ポート”で借り、目的地近くのポートに返却すればよい。つまり“乗り捨て”が可能だ。価格はサービスによって異なるが、「15分70円」や「30分150円」といった設定が一般的。1日レンタルや、月額会員などの料金プランを提供するサービスもある。
頻繁に電動アシスト自転車のシェアリングサービスを利用しているという会社員・Aさん(30代女性/都内在住)は、そのメリットについてこう話す。
「電動自転車は楽なので、ちょっとした買い物などにはよく利用します。以前は、仕事で終電を逃した時に会社の近くで電動自転車を借りて、そのまま帰宅することもありました。私は毎日利用するわけではないので、電動自転車を買って保有するほどでもない。ありがたく使っています」(Aさん)
慣れない電動自転車に走行マナーの問題も
しかし、メリットだけではないのも事実のようだ。シェアサイクルをよく利用しているという会社員・Bさん(40代男性/千葉県在住)はこう話す。
「借りるのはいいんですが、目的地付近に返却できるポートがないときもある。ポートがあっても、駐輪スペースがいっぱいだと返却できないこともあります。ときにはぎゅうぎゅうに自転車が押し込まれているポートも見かけます。事前に返却予約できるサービスが使えるものもあるのですが、時間が読めないときなどは予約せずに移動してしまうこともあり、そういったときに返却できないと最悪です。目的地から離れた場所に返却しなくてはならなくなり、思っていた以上に長距離を歩く羽目になることも。返却場所の確保は重要なポイントです」(Bさん)
また、充電されていないこともしばしばあるようだ。
「いざ借りようと思ったら、全部の自転車の充電が切れているということは結構あります。充電されていない電動自転車なんか、ただ重いだけですから、逆に体力を消耗します。あと、走り出してすぐに充電が切れてしまうこともある。そういうときは、一旦最寄りのポートに行って、充電されている別の自転車に乗り換えます」(Bさん)