下山さんは、買い物をするのは基本的に仕事帰りで、夜6時から7時くらいの時間帯が多い。スーパーがもっとも混む時間帯だ。
「夕方のスーパーはお客さんが多すぎて、本当にストレスになるんです。私の場合は、いつもお弁当と缶ビールといった感じで、数点しか買わないんです。にもかかわらず、レジ前の長蛇の列に並んでいると、すごく損をした気分になる。それを避けたいがために、コンビニを利用している面もあります」
とにかく、買い物にかける時間や労力を最小限にしたいという思いがあるようだが、同じ商品でもコンビニよりスーパーのほうが安く売っていることが多いのも事実だ。
「たしかに、コンビニ以外を利用すれば、もっと安く買い物ができるとは思うんですが、ただ、私の場合は一人暮らしで食事にかけるお金の額も少ないので、コンビニだろうがスーパーだろうがそこまで大きくは変わらないんです。
それよりも、買い物に関するストレスをできるだけ減らしたいと思うし、さらにはできるだけ早く家に帰りたい。ルーティンを崩さすに買い物ができるという快適さがとても重要で、それが実現できるのが最寄りのコンビニなんですよね。スーパーとコンビニの“差額”をその“快適さ”に支払っているということなんだと思います」
買い物のスタイルは人それぞれ。快適な買い物には、値段だけでない、価値基準も重要なのかもしれない。