子供や孫を平等に扱いたいという思いが、自分の首を絞める可能性もある。愛知県在住の60代男性はまさにそのケースだ。
「孫が長男のところのひとりっ子だけだったので、教育資金贈与信託制度を使って1000万円贈与しました。自分たちの老後資金を考えても、このくらいなら大丈夫かなと思っていたんです。
ところが昨年、ずっと子供に恵まれなかった次男の家に女の子が誕生しました。次男夫婦は『当然自分たちにも贈与してもらえる』と思っているはずだから、次男の娘のための贈与も考えなくてはならない。しかし、同じくらいの額となると、生活プランが大きく狂ってしまうのでどうしたらいいのか……」
※週刊ポスト2021年7月16・23日号