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億超えサラリーマンたちの素顔 妻が元アナ、息子がお笑い芸人のケースも

家族が有名人という人物も(写真はソフトバンクグループ・佐護勝紀元副社長/時事通信フォト)

家族が有名人という人物も(写真はソフトバンクグループ・佐護勝紀元副社長/時事通信フォト)

 コロナ禍でも年収が「億超え」を果たしたサラリーマンは350人以上いるという(東京商工リサーチ調べ)。本誌・週刊ポストは上位200人を調査。いったいどんな人たちなのか、何人かその素顔を覗いてみよう。

 繊維業界で「伝説の営業マン」と言われる伊藤忠商事・岡藤正広会長(8位)は大阪出身らしく、たこ焼き、お好み焼きなどB級グルメに目がない。

 繊維部門一筋で、高級ブランド「アルマーニ」の輸入販売権を獲得したことをきっかけに、今日まで続く出世の道を辿る。経済ジャーナリストの河野圭祐氏が語る。

「本人は高校生の時に父を亡くして以来、母の手一つで育てられ、大学時代はバイトと奨学金で学費を工面した苦労人としての顔もある。趣味はスーツの大量買いで、数百着を所有している。『着てみなわからん』というのが理由だそうです」

 バンダイナムコHD・宮河恭夫取締役(86位)は筋金入りのロックマニアで、コロナ以前は毎週末、音楽ライブに足を運んでいたと公言。これまでに通ったライブは国内外合わせて1000以上に上る。特にロックバンド「LUNA SEA」のギタリスト、SUGIZO氏とは雑誌『ゲーテ』の「相師相愛」という企画で対談し、お互いを称え合うほど親しい仲だ。

「ストレス発散法はカラオケでのシャウト」という三井物産・安永竜夫会長(44位)は、今回の表に縁が深い人物がいる。

 東京海上HD・小宮暁社長(158位)だ。2人は東大工学部の同じ研究室の同期生で「親友」と語る間柄。もともと小宮氏も総合商社を志望したが、偶然話を聞いた東京海上の先輩社員に「保険の重要性」を説かれたことで志望を変えた。小宮氏は今年1月の日経新聞のインタビューで「安永君と競合せずに良かった(笑い)」と語っているが、もし2人が同じ道に進んでいたらどちらかが出世レースに敗れ、ランキングで“再会”することはなかったかもしれない。

 家族が有名人という人物もいる。

 3月末に退任したソフトバンクグループ(SBG)・佐護勝紀元副社長(65位)の妻は元テレビ朝日アナウンサーの吉元潤子さん。佐護氏は東大卒業後、ゴールドマン・サックス証券やゆうちょ銀行などを経て、2018年にSBGの投資事業を統括する取締役として入社。身長185cmで東大在学中はモデルとして活動し、俳優・阿部寛とともに『MEN’S NON-NO』の誌面を飾っていた。

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