近年、大学に各自がノートパソコンを持参し、授業を受けましょうというBYOD(※ Bring Your Own Device=私的デバイス活用)を推進するところも増えています。今後、こうした個人所有のPCスペックの差が、ますます大学講義や演習への満足度を規定してしまう可能性がある。オンライン授業におけるプライバシー問題だけでなく、より根本的には、こうした格差をいかにフラットにしていくのかが課題ですね」(B氏)
オンライン授業への「慣れ」が、プライバシー保護への意識の低さを招いている側面もある。そうしたITリテラシーの問題だけでなく、PCのスペックの問題も見逃せない。学生たちは「大学の友達と教員しか見ていないから」と油断することなく、背景ひとつでも個人情報漏洩につながることを知っておいたほうがいいだろう。