新食感がウケてこちらも2001年に発売されるや即完売するほどの大ヒット。さらに2007年には、ミルフィーユなどのデザートをアイスクリームに仕立てた「ドルチェ」シリーズを、2015年には凍らせてもやわらかい“もち”が入った「華もち」シリーズを発売するなど挑戦は続いた。
商品開発だけでなく、販路の拡大方法も斬新だった。日本上陸の年に東京・青山にハーゲンダッツショップをオープン。当初はそのショップやデパートでしか購入できなかったため、高級アイスクリームとしての印象を植え付けるのに成功。ところが1990年代以降、コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどでの販売に舵を切った。
これを機に“手に入りやすい高級品”になったわけだが、実はある意味で手に入りにくいともいえる。というのも、いままで約450種ものフレーバーを開発してきたのだが、「期間限定品」が多いのである。新製品は、見つけたときに食べないと二度とお目にかかれないかも。迷ったらまず、「期間限定品」を選ぶといいかもしれない。
取材・文/前川亜紀、桜田容子
※女性セブン2021年7月22日号