特にストレスだと感じるのは、待ちに待っていたアイテムのサイズ感がイメージと違っていた時だという増田さん。そうしたことから最近はインターネット通販の利用を控え、実際に店舗へ行って買い物をするようになったそうだ。
「改めて、実際に素材やサイズ感を確かめて購入できるのは良いと思いました。個人的にはショップスタッフさんとの会話も楽しいです。『いつもありがとうございます』とか、『とってもお似合いですよ』などの声掛けは、インターネット通販では味わえない醍醐味ですよね」
増田さんの話を聞けば聞くほど、買い物欲を満たすよりも他者とのコミュニケーションを求めていることが伝わってきた。その背景には、コロナ禍ならではの事情があるようだ。
「会社はリモートワーク、私は独身で恋人はいない。それに加えて一人暮らしなので、気軽に話せる人がいないんです。ショップスタッフさんとの他愛のない会話が、今の私にとってとても大切なものとなっています」
自粛生活のストレスもあって、一時期は塞ぎこみがちだったという増田さん。他者とのコミュニケーションを意識するようになってからは、徐々に気持ちが明るくなっていったそうだ。
「ショップスタッフさんとの会話は楽しいんですが、行くたびに購入してしまうので、着ない服が溜まっていく一方……。なんだか虚しくなってしまいますね」
今の状況を変えたいと思っている増田さんは、マッチングアプリで恋人探しと、SNSで趣味友探しをしているそうだ。新しい環境に自分を置き、虚しさを吹き飛ばしたいと語っていた。
増田さんが言うように、ネットショッピングでは素材やサイズ感を把握しにくい面もある。トレンドに精通しているショップスタッフに話を聞いて購入するのも一つの手である。外出する際は感染対策をしっかりと行った上で、ショッピングを楽しんでほしい。