吉田みく「誰にだって言い分があります」

マスク越しの出会いから… 30代男性が語る「コロナ禍の婚活の厳しさ」

 そこで思い立ったのが婚活だった。以前から興味はあったものの仕事が忙しく、なかなか機会がなかったという。コロナ禍での婚活はどうだったのか。

「まずマッチングアプリに挑戦しましたが、プロフィール作成に苦戦してしまいフェードアウト。オンライン婚活パーティーにも参加してみましたが、フィーリングのあう女性とは出会えず。1回の参加費は3000円程度と、相場的には安いのかもしれませんが、結果が得られないものに払い続けるのは嫌だと思いました」

 婚活が上手くいかないことと金銭的な理由から、一時期は婚活から離れていた渡辺さんだったが、とある婚活パーティーのサイトを見て、決意を新たにしたという。

「コロナ禍ということもあり、実際に足を運ぶ形の婚活パーティーには抵抗がありました。しかし、私が見たサイトの感染対策情報によると、マスクの常時着用や定期的な換気などの配慮がされており安心して参加できることが分かったんです」

 渡辺さん曰く、「コロナ禍に会場へ足を運んで婚活する女性は本気度が違う」とのこと。参加費は、オンライン婚活パーティーの約2倍の金額だったそうだ。決して安い金額ではなかったものの、あまり気にならなかったと話していた。

「婚活パーティーには真剣交際を希望する女性が7名ほどいました。マスク着用でしたが、どの方も美人。正直、誰とマッチングしても良いと思ったのが本音ですよ」

 参加した婚活パーティーでは意中の相手と無事マッチングを果たした渡辺さん。連絡先を交換し、そのまま軽く食事へ行ったそうだ。

「マスクを外した顔はイメージと違っていましたが、会話はとても弾み、楽しい時間でした。ただ、その時『またお食事に行きましょう』と、彼女から言ってきたのに、いまだに2回目のデートは行けていないんです……」

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