「私なりに家事や育児に参加しているつもりですが、『なんだかんだ女がやる羽目になる』というのが妻の主張です。もちろん、私に足りない部分があれば改善したいと思いますが、夫に『給料安い』、『他の家庭がうらやましい』と怒りをぶつけるのは、妻としてどうかと思います。私は真面目に働いていますし、このご時勢、定職があるだけでも感謝しないといけないのに……」(Bさん)
IT企業で働く30代男性・Cさんの年収は約500万円。共働きで20代の妻の年収は280万円ほどだ。Cさんも妻も「そろそろ子どもが欲しい」という共通認識があったが、妻は夫の年収に不満を抱いていた。
「『今のままの年収だと、子ども生まれたら生活厳しくなるね。子どもには小学校から私立に行かせたいから頑張って』と言われました。妊娠・出産・育児のことを考えると、私の収入だけで食べていけるようになるのが理想のようです。自分の収入は、生活費ではなく旅行や子供のお稽古ごとなど、“プラスアルファ”用にとっておきたいとかなんとか。確かに同世代で1000万円以上稼いでいる人もいますが、人と比べてもキリがないし、500万円はそれなりではあると思っています。もやもやします」
家族のために真面目に働いている夫にとって、妻の口から出る「安月給」という言葉は、想像以上に苦しみをもたらしているのではないだろうか。