住まい・不動産

東京都内、10年後の資産価値「落ちる街」「落ちない街」ランキング50

AI分析で算出、東京都内の「資産価値が落ちやすい街」ランキング50

AI分析で算出、東京都内の「資産価値が落ちやすい街」ランキング50

 コロナ禍によって自宅で過ごす時間が増え、相次ぐ災害などもあって「住まい選び」への注目度が増している。なかでも気になるのが「将来の資産価値」だ。はたして自分の住まいは、10年後、20年後も資産であり続けるのか、それとも二束三文と化してしまうのか──。

 東京の不動産市場はかつてない活況に沸いている。不動産ジャーナリストの榊淳司氏が指摘する。

「テレワークによるマンションの需要増加もあって、現在、都内の不動産はバブル状態にあります。いまは郊外も高値がついていますが、この流れが10年先も続くかどうかは不透明です」

 どの物件も高騰しているなかで冷静に見極めるべきは、“将来の資産価値”だ。

 不動産運用コンサルティングなどを行なう「リーウェイズ」は、AI(人工知能)を駆使して「10年後の不動産の資産価値」を独自に導き出している。同社の巻口成憲社長が説明する。

「多くの企業の不動産調査は、『いま売買したらどうなるか』にとどまり、将来の資産価値を予測するものは極めて少ない。我々は、2008年から収集している2億件を超える不動産情報をAIに学習させ、いまある都内の物件が10年後にどれだけ資産価値が変化するかを分析しています」

 リーウェイズの分析は、不動産の最寄り駅ごとに現在のファミリー層向けの新築物件の資産価値が10年後にどう変化するかを詳細にレポートしている。『週刊ポスト』ではこれをもとに、東京で「資産価値が落ちやすい街」と「資産価値が落ちにくい街」に分けリスト化し、それぞれ上位50位までランキングした。

「人気の街」に潜むリスク

 まず「落ちやすい街」を見ると、八王子(1位)、西八王子(3位)、国分寺(6位)、西国立(9位)など、多摩地区郊外に位置する駅名が並んだ。

 自然に囲まれ、ゆとりのある住居を求めやすい郊外は、テレワーク需要もあって注目されている。八王子は2021年ライフルホームズ「住みたい街ランキング」で4位に急上昇した。

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