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保険営業員のセールストーク「保険金が増える」「メンテナンス」には要警戒

 最も危険なのは、営業員や外交員に言われるまま、契約したり、解約したりすること。

「“保険のメンテナンスをしましょう”というフレーズにも要注意。予定利率が高く、加入者にとっての“お宝保険”は、保険会社にとっての“お荷物保険”だからです。2001年3月末まで、予定利率が2%以上のものがありました。知らずに解約して新しい保険に入り直すと、予定利率はグッと下がり、損します。保険会社が解約をすすめてきたときは、従うと99%損すると思っていい」(長尾さん・以下同)

 日本は医療保険制度が手厚いため、基本的に医療保険には加入せずともなんとかなるケースがほとんど。「自分がこの世を去ったときに、誰がどれくらい困るのか」を考えて、必要なものだけを選ぶべきだ。

「それでも不安なら、もしものときに保険料を払わなくて済む保険料払込免除特約や先進医療特約、余命6か月以内と診断されると保険金が生前に受け取れる、保険料が無料のリビングニーズ特約などで強化を」

 そもそもが営利目的の保険よりも、「共済」の方が安心だといえる。

「なかには、保険よりも掛け金が安いものや、余った掛け金を返してもらえるもの、入院や死亡に備えられるものも。最低限の備えとしてはコスパがいい」(横川さん)

 コロナ不安に乗じて、保険会社の名前を目にする機会が増えている。“ビジネスチャンス”にダマされないよう、慎重な見直しを。

※女性セブン2021年7月29日・8月5日号

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