コロナ禍で結婚意欲が高まっている。Mrk & Coが6月に発表した調査によると、男女ともにコロナ前に比べて40%以上の人が婚活や恋活に対する意欲が上がったと回答している。とはいえ、いざ意中の相手がいたとしても、それがすべて交際・結婚に発展するわけではない。そうなると、ネットの情報や友人の上から目線のアドバイスまで気になってしまうもの。それらを真に受けた、あるいは反発した女性たちの、涙あり笑いありの婚活エピソードとは――。
国立大理系卒で年収は微妙だったが…
PR業界で働く女性・Aさん(29歳)は、なぜ自分が結婚できないのかを考えることが増えた。条件は「(自分の)年収400万円より高い人」で、学歴は「絶対に早慶以上」だという。
「私はMARCH卒。大学受験で国立にも早慶にも落ちたので、絶対にそれ以上がいい。子供も早慶以上に入学させたいです。これまで付き合ってきた男性は、学生時代からみんな早慶・国立大在学中か出身者。でも、結局私は結婚相手に選ばれないんです……」(Aさん)
学歴重視派のAさんは、「高学歴理系男性が狙い目」という婚活コンサルタントの投稿を発見。真面目で収入も安定している一方で、遊び慣れていない人も多いので、浮気の心配も少ないとあった。これまで文系男性とばかり付き合ってきたAさんにとって、寝耳に水だった。結婚相談所や婚活サイトで目ぼしい男性を探した結果、見事に“隠れ優良物件”と出会えたという。
「プロフィールは国立大理系卒、年収は300万~400万円台。年収が微妙でしたが、2歳年下で顔もそこそこだったので、まーいいか、というノリで会ってみたんです。3回目のデートで、その男性が、実は大学院卒で大手企業に就職したばかりとわかりました。だから年収もそこまで高くなかっただと合点がいきました。将来性を考えるとすごく“優良物件”だと思いました」(Aさん)
「オタクに結婚は無理」という思い込み
出版社で働く女性・Bさん(34歳)は、いわゆる男性アイドルオタク。「オタクに結婚は無理」と思い込んできた。ネットに溢れる自虐的な投稿や、趣味仲間たちのエピソードを真に受けていたのだ。
「男性に趣味を理解されなかった友人。結婚後、趣味がバレたら離婚されたという話もありました。正直、結婚はする必要もないかなとも思い始めていました」(Bさん)
そんな時、Bさんは会社の同僚の紹介で出会った30代男性に驚いた。
「彼は女性アイドルグループの大ファン。それぞれ推すグループは違いますが、オタクの気持ちはわかり合えます。今では私も彼も、互いが好きなグループに興味を持ち始めていて、交際につながるかもしれません。趣味の幅が広がるようで楽しいです」(Bさん)