ヒカキンもミルダムに参入
関東在住の男子高校生Bさん(18歳)は、こう語る。
「兄がニコ厨(ニコニコ動画ファン)だった影響で、小さい頃からニコ動で配信動画を見てきました。その後、YouTubeとツイッチ、そしてミルダムをよく見るようになりました。
ミルダムは他のプラットフォームと比べて『資本力があるな!』と実感することが多いです。人気の配信者やYouTuber、芸能人が、どんどんミルダム専属のプレイヤーになっています。契約金もすごい額だと報じられています。
昨年はYouTuberのヒカキンさんがミルダムに参入したことで話題になりました。ただ、ミルダムは任天堂など特定の企業のゲーム配信が禁止されていることもあるので、実況ファンの間でも好き嫌いが分かれるかもしれないです」(Bさん)
また、彼らとは別の楽しみ方を見出しているゲーム実況ファンもいる。前出Aさんの友人・男子高校生のCさん(17歳)は、つぎのように話す。
「実況者は英語圏で『ストリーマー』と呼ばれています。欧米圏では、字幕付き動画をアップする、顔出しの女性ストリーマーさんが多い。なかには露出度の高い服装で実況をおこなう“セクシー系実況者”さんもいますね。そういう方の動画には、世界中の男性ファンがついていて、たとえ言語が分からなくても、彼女たちがセクシーなファッションで配信するのを楽しみにしているようです。
日本の女性ゲーム実況者でも容姿や露出を売りにしている人もいますが、僕はツイッチなどで海外の女性ストリーマーさんを見るのが好き。実況ファンのなかには『外国語の勉強に使っている』なんていう人もいます」(Cさん)
最近ではバーチャルユーチューバー(VTuber)も数多くゲーム実況に参入している。今回話を聞いた高校生3人は、「YouTubeはあくまでも切り抜き動画を見る場所」「YouTubeはゲーム実況沼の入り口」だと語る。いつアクセスしても生配信で世界中のゲーム実況を楽しむことができるライブ配信プラットフォームは、コロナ禍で一人の時間が増えた若者にとって魅力的な場所なのかもしれない。