動画配信サイトYouTubeの有料プラン『YouTube Premium』の低価格版となる『YouTube Premium Lite』が、ヨーロッパの一部の国で試験導入されているが、日本の『YouTube Premium』のユーザーは、どういった印象を抱いているのだろうか。
『YouTube Premium』は、YouTubeの広告を非表示にするほか、スマホでのバックグランド再生やオフライン再生、音楽配信サービス『YouTube Music Premium』が利用できる有料サービス。日本国内では月額1180円で提供されている。
一方『YouTube Premium Lite』は、広告の非表示のみに特化した有料サービスで、バックグラウンド再生、オフライン再生、『YouTube Music Premium』は利用できない。ベルギー、デンマーク、フィンランド、ルクセンブルク、オランダ、ノルウェー、スウェーデンで試験導入中で、料金は月額6.99ユーロ(日本円で約900円)。『YouTube Premium』の月額11.99ユーロ(日本円で約1550円)の約6割程度という価格だ。
この『YouTube Premium Lite』について、『YouTube Premium』ユーザーである都内在住の会社員・山崎さん(仮名、30代男性)は期待を寄せる。
「YouTubeの広告を非表示にするために『YouTube Premium』に入っています。広告表示のないYouTubeは本当に快適で、これに慣れるともう広告ありでは見られません。でも、正直月額1180円は高いとも思います。だから、広告非表示に特化した低価格な『YouTube Premium Lite』が登場したなら、乗り換えるかなという感じです」
月額1180円を高いと感じる人たち
『YouTube Premium』の月額1180円という料金に対して、“高い”と感じているユーザーは少なくないようだ。というのも、NetflixやAmazonプライム・ビデオのような定額制動画配信サービスであれば、映画やドラマ、アニメなどのほか、オリジナルの映像コンテンツが多数配信されているが、『YouTube Premium』の場合、有料会員のみが視聴できるコンテンツが少ないのだ。以前は『YouTube Premium』の会員だったが、現在は解約したという神奈川県在住の会社員・西田さん(20代女性)は、解約した理由を説明する。