今まで「たばこが趣味」同然だった夫は、そのストレスをまぎらわせるためもあってか、禁煙で浮いたお金を使って“オンラインスナック”にハマり始めたという。コロナ禍で注目を集めるオンラインスナックは、居ながらにして全国のスナックのママたちとリモートで会話を楽しめるというもの。
三浦さんの夫は自宅寝室を会場にし、会社のことや妻の愚痴をママたちにこぼしてストレスを発散しているとのことだった。オンラインスナックでの会話は三浦さんのいるリビングへ丸聞こえ。時には、三浦さんのことを“あいつ”呼びすることもあったそうで、とても不快な気持ちになったという。
最初のうちは辞めて欲しいと伝えていたものの、「あれもダメ、これもダメって……制限かけすぎでしょ」と言われてしまい、それ以来、夫がオンライスナックを楽しんでいる間は、会話が聞こえてこないようリビングで音楽を聴きながら乗り切っているそうだ。
「1回あたり30分くらいですので、慣れればどうってことないですよ。それに、月3万円のお小遣いではそんなに通えないですからね。お金が尽きたらやめると思います。私に対しての嫌がらせなのか分かりませんが、第三者にお金を払って愚痴を聞いてもらうくらいなら、私と腹を割って話してほしいですね」
たばこ値上げがきっかけで生じてしまった夫婦間の微妙な亀裂。三浦さんのケースの場合、夫の唯一の気晴らしであった喫煙をやめるよう迫ったことで、予想外の事態を招いてしまったのかもしれない。禁煙に限らず、誰かを説得する際は、相手の立場になって考えながら話を進めたほうがよさそうだ。