とはいえ、毎月付与される1200ポイントをしっかり消費するために、見放題作品ではなくレンタル作品ばかりを見てしまうことも多い。もしポイントが付与されていなかったら、おそらくレンタル作品ではなく見放題作品を見ていたと思うので、毎月レンタル作品のために1200円分を払っているような気にもなってくる。正直、ポイントは要らないので、月額1000円くらいにしてくれたら、もっといいのになあ、とは思います」
U-NEXTのレンタル作品は、1本あたり400円程度の作品もあれば、1200円の作品もある。前出・大塚氏が解説する。
「ポイントは90日間まで繰越可能で、映画の劇場チケットやマンガの電子書籍との交換も可能です。うまく利用すればかなりお得ですが、レンタル作品ばかりを見ていたら、たしかに見放題サービスの恩恵は目減りするように感じられるかもしれません。月に何本見られるかで変わってくるとは思いますが、基本料金がそれなりにかかる分、充実したコンテンツをフルに活用することでやっと“元が取れる”と考えるユーザーもいるでしょう」
弱点は話題になるオリジナルコンテンツの少なさか
各動画配信サービスで、配信される作品の傾向もそれぞれ異なる。
「Netflixはオリジナルのドラマや映画のクオリティーが高く、それを目当てに契約しているユーザーも多いでしょう。Huluは映画、アニメ、海外ドラマなど幅広いジャンルをカバーしており、さらに日本テレビ系のコンテンツを配信しています。Amazonプライム・ビデオは映画やドラマの見放題対象作品の数は少ないのですが、オリジナルのバラエティー番組が豊富です。
一方U-NEXTはとにかくたくさんの作品を網羅しているという印象です。かなりマニアックな作品も多く配信されていて、そういった作品を観るには適していますが、有名な人気作が目当てであれば、Huluでも十分カバーできます。また、U-NEXTは、アダルトコンテンツが配信されているというのが大きな特徴です。この点は、NetflixやHuluにはない部分でしょう」(大塚氏)
そのほかのサービスと比べて料金は高めだが、コンテンツが充実しているU-NEXT。本当に「最強」の配信サービスなのだろうか。