期せずして“時代の先取り”
ブームに左右されない根強い固定客に、SNSで盛り上がる“ラーショ好き”が上乗せされる。しかもコロナの影響を受けにくい。ラーメンショップの行列には様々な背景が見えてきた。流通ジャーナリストの坂口孝則氏は、さらにこんな分析も加える。
「近年ラーメン業界では、本部が麺や具材を複数提供し、各店のオーナーが好みをピックアップして個性を出す『味わけ』という形態が流行しています。店ごとの店主のこだわりが見られるという点で、ラーメンショップのビジネスモデルはこれに近い。
もちろん、狙ってやったわけではないでしょうけどね(笑)。期せずして“時代の先取り”をしていた部分がたくさんあるんです」
※週刊ポスト2021年8月27日・9月3日号