買い物時のポイントを貯めて、お得に“ポイ活”をしている人も増えている。貯めたポイントは、公共料金の支払いにも活用することができる。『33歳で手取り22万円の僕が1億円を貯められた理由』の著者の井上はじめさんは、光熱費の口座振替はしていない。
「楽天電気・楽天ガスは、楽天ポイントで支払いができるので、インターネットショッピングなどで貯まった楽天ポイントを使っています。買い物でもらったポイントなので、現金が減らず、電気とガスは実質“タダ”または“毎月割引き”という感覚で使えています」
一方で、クレジットカード払いにすれば、公共料金の支払いでもポイントが貯まるものも少なくない。毎月必ずポイ活ができるのは魅力的だが、人によっては口座振替の方がお得なこともある。消費生活アドバイザーの丸山晴美さんが言う。
「東京電力や東京ガスでは、口座振替だと50円引きになります。一方、クレジットカード払いで貯まるポイント還元率は1%が多いので、電気代やガス代が5000円以下だと貯まるポイントはわずか50円以下。つまり、支払金額が5000円以下なら口座振替の方がお得です」
いまは電気代・ガス代を楽天ポイントで支払っている井上さんだが、ふだん使っているクレジットカードは楽天カードではないという。
「楽天市場だけでインターネットショッピングをする人であれば、楽天カードを積極的に使って楽天ポイントを貯めた方がお得ですが、わが家では、そのときいちばん安いサイトを比較検討してから買うので、アマゾンやヤフーショッピングも使います。楽天だけに絞り込むメリットがないのです。
また、いまはコロナ禍で行けませんが、旅行が好きなので、通常のポイントよりも還元率が高いマイルを積極的に貯めています。マイルを貯めやすくするために、コンビニならセブン-イレブン、ガソリンスタンドならENEOSと、なるべくANAとの提携先を使うようにしています」