ところが、その直後、大病が発覚。その病気も人生を見直すきっかけとなった。
「美容院へ行ったときも苦しかったのですが、まさか心不全だとは思いませんでした。それまでの私は『家族は自分が支えなければ』と、ずっと気を張りっぱなしで生きてきましたが、年齢とともに耐えられなくなっていたようです。体は正直なものです。入院中、『若づくりや健康のための努力も大切だけど、もう少し自分をかわいがって生きていこう』と心に誓いました」
退院してからは過去の自分と距離を置き、すべてを一新して生きるようになった。
「昔のイメージを捨ててグレイヘアにしたことと、心不全を患ったことで、『もういいや、心と体を解放しよう』と吹っ切れて、楽に生きられるようになりました。ファッションも、ティアラや花をつけて着飾った“辺見マリ”から一変して、ショートヘアに合った衣装を探すようになり、新しいファッションを楽しんでいます」
えみりや周囲のすすめで、インスタグラムとアパレルブランド立ち上げという新たなチャレンジも始めた。白髪染めをやめたことが、重い鎧を脱ぐきっかけになったようだ。
※女性セブン2021年9月16日号