「私は非喫煙者ですが、正直これまで勤務時間中に喫煙所に行ってタバコ休憩をしている人を見ると、『タバコを吸う人はサボれていいな』と思うこともありました。特に在宅勤務になると、周りの目がないからサボりがちになるので、“勤務時間内はサボらない”という習慣を作るものの一貫として、勤務中の禁煙を要請するのはアリだと思います。
ただ、わざわざ『健康経営』といって、従業員の健康のことを考えた施策だというのは、違和感があります。食事中や休憩中、他の人に迷惑かけないでタバコを吸ってる分には別にいいと思うんです。それはもうその人たちの自己管理の問題ですから。懸念するのは、『健康経営』と言えば、なんでも規制できるいい口実になりそうなことです。私が好きなコーヒーだって、いつその対象になったっておかしくないですしね。そこまで企業に管理されるようになるのは怖いです。逆に、タバコ以外に決まりごとを作らないのは、それはそれで変な話ですし……」(Cさん)
在宅勤務での禁煙ルール導入を機に、今後の企業管理のあり方についての議論が進んでいくかもしれない。