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日本のマクドナルド1号店は「39時間」で設営 知られざるファストフードの歴史

1970年に開業した日本初のハンバーガーショップ『ドムドムハンバーガー』

1970年に開業した日本初のハンバーガーショップ『ドムドムハンバーガー』

 車社会の米国に倣って、茅ヶ崎が出店地に選ばれたわけだが、日本のモータリゼーション化はまだ発展途上。銀座出店の交渉が決まると、茅ヶ崎1号店は幻と化したという。

「とはいえ、銀座店オープンには、大きなハードルがありました。わずか39時間で新店舗を設営しなければならなかったのです」

 与えられた時間は、日曜の夕方から火曜の開店時間(9時)までの39時間のみ。この時間内で電気・ガス・水道の工事を行い、厨房・カウンター付き店舗を完成させねばならなかった。そこでヒントとなったのが、短い幕間に舞台装置を変える大道具さんの早業。綿密な作業手順を立てて予行演習を繰り返し、36時間で組み立てに成功。開店2日前まで影も形もなかった場所に1号店を出店することができたという。

 当時、ビッグマックの値段は200円(現在390円)。翌年10月には日商222万円の世界記録を樹立。現在の日本国内の店舗数は、2932店となっている(2021年7月末現在)。

 実は日本初のハンバーガーショップは、『マクドナルド』の出店より1年早い1970年に東京・町田で開店した『ドムドムハンバーガー』だった。1972年には『モスバーガー』と『ロッテリア』も参入し、和製バーガーチェーンが独自色で話題を集める。以降、多くのチェーンが続々と参入し、ハンバーガーは約1兆円規模の巨大市場に成長している。

24時間営業の立ち食いそば屋チェーン

 ファストフードには、ハンバーガーやフライドチキンだけでなく、牛丼、カレー、回転寿司、そば、うどん、ラーメンも含まれる。そんな中、多忙なビジネスマンや学生に重宝されて増えてきたのが『名代富士そば』などのそばチェーンだ。

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