「『今日めちゃくちゃ暑いよね、そうめん(乾麺)買ってきたから夕飯はそれ作ってよ』と言ってしまたんです。そうめんなら手間がかからないだろうと思ったし、仕事もまだ残っていたので、軽い気持ちからでした」(Bさん)
Bさんは妻から「暑い外から帰ってきたばかりなのに、涼みもしないうちにそうめんを茹でろって言うわけ? だったら茹でてくれてもいいんじゃないの?」と怒られてしまったという。Bさんは「配慮が足りなかった」と謝り倒し、今後気をつけると約束したという。
「簡単なモノ」夫の考えと妻の考えのズレ
一方で、こうした言葉を夫から投げかけられる妻側はどう思っているのだろうか。PR業界に勤務する40代女性・Cさんは、こうした“簡単なモノ問題”について『あるあるです』と笑う。
「料理経験がない人に限って、お弁当で売っているようなモノほど簡単だと思ってしまう気がします。私の夫は、唐揚げやコロッケなど揚げ物系を簡単だと思っている節がありますよ(笑)。夏場だとママ友と話題になるのが、冷やし中華ですかね。卵、ハム、きゅうりなどをしっかり用意する必要がありますから、意外と手間がかかるんですよね」(Cさん)
では、Cさんにとって「簡単なモノ」は具体的にどのようなメニューなのか、また夫にはどんな対応をしてもらいたいのか。
「レトルトカレーや冷凍物、カップラーメンとかじゃないですかね(笑)。もし、夫の言う“簡単なモノ”を作ってほしいなら、せめて『俺は何すればいいかな』という言葉だけで救われますし、疲れていても作る気になります。そういったフォローがないと、『簡単なら、自分で作れよ』と思ってしまいます」(Cさん)
通信系企業に勤める30代女性・Dさんは、食事だけでなく「つまみ」も厄介だと言う。コロナ禍で外に飲みに行けなくなってから、夫がつまみを求めるようになったことに地味にストレスを感じているという。