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セブン銀行社長が語る「コンビニATM」の将来性 健康観察、選挙投票も

セブン銀行の舟竹泰昭社長(撮影/山崎力夫)

セブン銀行の舟竹泰昭社長(撮影/山崎力夫)

搭載カメラで本人確認

──依然として低金利は続いていますが、コロナ禍によって現金忌避の流れが加速しています。

舟竹:携帯電話の普及で公衆電話が消えていったのと同様、キャッシュレス化でATMが不良資産になってしまうのではないかという不安は確かにあります。しかし、通話機能だけの公衆電話と異なり、ATMの使い途にはまだまだ大きな可能性があると考えています。

──どんな将来性が?

舟竹:ATMに搭載するカメラ精度が格段に上がり、顔認証ができるようになっています。実験段階ではありますが、本人確認機能をさまざまな新ビジネスに繋げていけるのではないかと思います。

 たとえばオンラインでの物の売買やお金のやりとりが増えれば、これまで以上に本人確認が重要になってくると思います。そこに、身近なATMを使った顔認証サービスが広がっていく余地があるのではないかと考えています。

 当社ATMではすでにマイナンバーカードの対応を開始しており、マイナポイントや、健康保険証利用の申し込みもできます。今後は行政のデジタル化を推進するチャネルの1つとして、セブン銀行のATMがお役に立てるのではないか。

 システム的にはATMを使った選挙の投票も可能です。こちらは法改正が必要なのですぐの実現は難しいところですが、期日前投票などで活用する方向になっていくかもしれません。

 顔認証カメラを通してご利用者の血流から健康観察ができるようになれば、将来的には予防医学への活用も可能だと思います。

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