ただ、庶民からすれば贅沢すぎる悩みもあった。
「ひとつわかったのは、ホテル暮らしは意外に面倒くさいってこと(苦笑)。全国各地を飛び回る生活のなかで、わざわざ都心のホテルに戻る意味がないというか。結局は遊びに行った先のホテルに泊まってしまうことも多くて、すごく無駄な使い方をしてしまいました」(A氏)
帝国ホテルのサブスクは30日間で75万円ほどだったが、A氏には出費よりも“時間のロス”がもったいなく感じられたようだ。かくしてコロナは日本の圧倒的な格差を浮き彫りにしている。
※週刊ポスト2021年10月8日号