家計

富裕層女性の買い物 セレクトショップ貸し切りで「これなら密にならない」

コロナ禍での富裕層の買い物はスケールが違う(イメージ)

コロナ禍での富裕層の買い物はスケールが違う(イメージ)

 緊急事態宣言下では、多くの人が「店が開いていない」ことに不便さを感じていたが、それをまったく感じていない人々もいる。コロナ禍で拡大する経済格差。では富裕層たちはどんな生活をしているのか。

 都内で建築会社を営む50代男性・A氏は、仕事の年収5000万円ほどに加え、コロナ下で各国が大規模な金融緩和を行なったのを受け、所有する仮想通貨や株式が急騰。投資による利益は年収を上回り、個人資産も10億円の大台を突破した。

「房総半島のリゾート地に一軒家を建てました。いまは平日は都内、週末は房総の家で過ごす生活です」(A氏)

 そんなA氏の趣味は、買い物。ファッションからお酒、食器まで、月に300万円は出費するが、コロナ禍での彼の買い物は、百貨店に行くわけでも、ネット通販で済ますわけでもない。

「デパートの外商担当に商品を持って自宅まで来てもらいます。このシャンパンが欲しいとか、このクッションが欲しいとか連絡して。すると担当者が自ら車を走らせて、自宅まで届けに来てくれるんです。担当は自分の好みを分かっているから、他にもお勧め商品を持ってきてくれる。これまでわざわざ買い物に出かけていたのがいかに面倒だったか気づきました」

 一方、美容メーカーを営む40代女性・Bさんは、同じ買い物でも、他の客を店舗に“入れさせない”ことで安全を確保した。

「信頼できるセレクトショップを2~3時間貸し切る形で利用しています。これなら密にならず、気にせず好きなだけゆっくり選べるので。ネイルサロンやヘアサロンも全部、貸し切りにしていますね。

 もちろん食事もレストランやバーを貸し切り。形としては“闇営業”になるのかもしれませんが、客は私と連れだけですから、感染リスクはほとんどゼロ。店にもよるけど、3時間の貸し切りで、高くて40万~50万円くらい。コロナ禍で“おこもり美容”の需要が高まって、うちは売上が急激に伸びたので、これくらいの出費は痛くもかゆくもない」(Bさん)

 コロナは日本の圧倒的な格差を浮き彫りにした。

※週刊ポスト2021年10月8日号

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。