かつてはマスクして人に会うと「失礼」と言われた
マスク生活を肯定的に捉えている人もいる。アパレル業界に勤める30代女性会社員・Cさんは、マスクしたまま人に会ったり、話したりすることが「失礼ではなくなった」という価値観の変化を感じている。
「花粉症の私はコロナ前、人と話す時にマスクを着用していると、『失礼』『マナー違反』などと注意を受けたことがありました。だから、花粉症でつらくても、人と会う時はなるべくマスクを取るようにしていて、接客業の身としてはかなりの苦行でした。私の場合、鼻にティッシュを詰めているので、マスクはそれを隠す意味合いもあるんです。だから、『マスクをしたまま人と話していい』っていうのは衝撃でしたね。マスク着用を“強制”されるのはどうかと思いますが、いろんな人がいるということ。マスクをしたままの生活も理解されるといいなと思います」
3人の願いに共通するのは、柔軟な対応と多様な価値観への理解のようだ。コロナが収束に向かうにつれて、以前のようにすべて元通りになるのか、それとも“共存”の道を歩むのか。