Mさんのお気に入りYouTube番組は、『キングオブコント2021』で優勝した空気階段の鈴木もぐらとピン芸人・岡野陽一が出演する、『もぐら×岡野のくずパチ』だという。
「ただただ2人が無邪気にはしゃぎながらパチンコやパチスロを打っているだけなんですが、バカバカしくておもしろい。声を枯らすくらいに叫んだり、“ただ打ちたい”っていうだけで夜遅くまで粘ったりするのも、欲望に素直な感じが出ていて思わず笑ってしまいます。座ってパチンコ・パチスロを打っているだけで、人生ドラマが感じられるのもすごいです。
あとブラックマヨネーズの吉田敬さんが出ている『ブラマヨ吉田のガケっぱち!!』も好きですね。吉田さんは結構本気で実戦するタイプなんですが、独自のパチンコ哲学みたいなものがちょくちょく出てきて、それが楽しみなんですよ。時に欲望が丸出しになっている様子もなんだかほほえましいです」（Mさん）
「ゲーム実況」と同じ感覚
都内に住む30代会社員の男性・Sさんは、ロックバンド「Dragon Ash」のファンだったことがきっかけで、パチンコ・パチスロ動画にハマっていった。
「Dragon Ashのドラマーの桜井誠さんがYouTubeでパチスロの番組をやっていて、“こんなのがあるんだ”と思って観始めたのが最初です。桜井さんのプライベートに近い姿を観られるのがいいなあと思っていたら、いつの間にかほかのパチスロライターさんの動画も観るようになって、気づいたらパチスロ動画ばかりを観るようになっていました。ライターのみなさんはみんなトークも上手いし、個性的だし、なんとなくずっと観てられるんです。
自分も打ってみようかなと思うこともありますが、動画の中で何万円も負けている姿を見ると、怖くて打てません。動画だけで充分楽しませてもらっているので、多分今後も実際に打つことはないかと思います」（Sさん）
YouTubeでは「ゲーム実況」も人気だが、パチンコ・パチスロ動画も「ゲーム実況」と同じ感覚で楽しんでいるという視聴者もいる。20代の男子大学生Nさんは言う。
