コロナ禍で自炊が増えたことで、スーパーマーケットに行く機会が増えた人も多いだろう。生活圏内に複数のスーパーがある場合、自分にピッタリのスーパーをどう選べばよいのだろうか。
「昨今の消費者は、値段よりそのスーパーの“個性”で通う店を選んでいます」と話すのは、ショッピングアドバイザーの今野保さんだ(「」内、以下同)。
「鮮度・品質・品ぞろえ・安全性・衛生・価格・サービスについて、基準値を満たしていないスーパーは1990年代に廃業し、いまは良質なスーパーしか生き残っていません。そのため、消費者はワンランク上の商品を求めて、欲しいものによってスーパーを使い分けるようになっています」
安さはもちろん魅力だが、いまの消費者はそれだけでは店を選ばない。大量に買うならA店、贅沢をするならB店と、各スーパーの特性を把握した上で買い物をしている。
そんななかで、数多くあるスーパーから良いスーパーを見つけ利用するためには、チェックすべき特徴がある。「本当にいいスーパーは利用者のことを考えて、陳列も細部までこだわっています」と話す今野さんに、いいスーパーと悪いスーパーの見抜き方、5か条を聞いた。
【1】入口にバナナを陳列するのはNG
「最も目立つ入口に、旬に関係なく売られているバナナではなく、旬を感じさせる果実を置いている店の方が、客のことを考えています」
アボカドが果実コーナーにある店にも注意が必要という。
「アボカドは果実ですが、デザートとしてではなく、サラダで使うことが多い食材。ですから、一緒に使う機会が多いトマトやレタスの間にあるべき。食材から献立を連想しやすい陳列になっているかどうかは、とても大切です」