コロナ禍で自宅で料理をする機会が増えたことにより、「ホットプレート」が人気を呼んでいるようだ。日本電機工業会によると、ホットプレートの2020年の国内出荷数量は前年比44.8%増の118万2000台。利用機会が増えた人は、どのように活用しているのか。「今の生活にはホットプレートが欠かせない!」と語る人たちに、その魅力と活用法を聞いた。
子どもと一緒に料理しながらコミュニケーション
「コロナ禍はもう2年目終盤なので、複数の調理家電を買いましたが、ホットプレートが一番活躍していると思います。我が家では欠かせない存在です」
そう話すのはメーカーに勤務する40代女性・Aさんだ。昨年、夫婦で在宅勤務になった当初は、料理をする頻度が増えたのに伴いイライラすることもあったというが、今ではホットプレートを利用して卓上で調理するのが楽しみになっているという。
「チーズダッカルビ、お好み焼き、焼きそば、焼肉、餃子、野菜炒めなど大活躍です。私はそこまで料理が得意な方ではないので、凝ったものではなくテーブルでパパッとできる料理は大助かり。キッチンに入るとちゃんとしたものを作らないといけないというプレッシャーがありましたが、解放された気分です。テーブルの上で下ごしらえをしつつ、焼くだけで熱々のものをすぐに食べられるというのは本当に楽です」(Aさん)
ホットプレートで卓上調理をするようになって、子どもと一緒に料理する機会も増えたそうだ。きっかけは、テーブルで子どもの宿題を見守りながら卓上調理していた時のことだった。
「ある日、小学1年生の息子から『ママ、僕も料理してみたい』と息子に言われました。いきなりキッチンのガスコンロで料理デビューは怖いですけど、卓上のホットプレートならまだ安心感があります。息子も調理に参加してくれるからこそ、調理工程で『これはよく焼かないとダメだよ』『嫌いな野菜も細かく切って混ぜれば大丈夫』みたいに教えることもできる。思った以上に子どもと調理時間を共有するのは楽しい。キャンプでバーベキューする感覚に近いかもしれません」(Aさん)
「俺にもできる」と夫が料理をするようになった
IT企業で働く30代女性・Bさんは、数か月前にホットプレートを買い替えた。「衝動買いに近かった」と振り返るが、「買って正解だった」と今では大満足だという。
「実家時代から使っていたホットプレートの調子が悪くなり、ついに買い替えました。新しいものはプレートが薄く、油もいらないし煙もでにくい仕様で見た目もおしゃれ。鉄板が取り外せる省スペース設計にも進化を感じました。夕食はもちろん、朝食時の使い勝手が抜群です。テーブルで私と夫分の目玉焼きとベーコンを焼きながら、コーヒーを入れるというスタイルがものすごく楽です」