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ホンダが小型ロケットの開発に着手 市場規模300兆円「宇宙への挑戦」

 コストと品質に厳しい世界で鍛えられてきた自動車メーカーは、いざ「量産」となれば、他を圧倒する可能性さえある。前出の広木氏が語る。

「宇宙事業の実現には投資資金をどうするかという壁がありますが、今、企業は投資先がないため多額の余剰資金を持っている。

 ホンダも同様で、リストラを実施してF1撤退や工場閉鎖、さらに2000人規模の早期退職などを行なっていますが、これは利益を出すためのことで、お金がないということではない。宇宙事業を展開するためのコア技術をホンダはすでに持っているので、債券発行も借り入れも可能で制約にならないでしょう」

 前出の大貫氏も口をそろえる。

「日本は、宇宙ビジネスに対する投資は積極的です。宇宙スタートアップへの投資家(会社)数はアメリカ、中国に次ぐ3位です。コーポレート・ベンチャー・キャピタルの形で事業会社が宇宙ベンチャーに出資しているケースが多いのが特徴で世界からも注目されています」

※週刊ポスト2021年10月29日号

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