吉田みく「誰にだって言い分があります」

久々のママ友会で愕然、「同じ生活レベルだと思ってたのに…」30代主婦の心のざわつき

「気心が知れた仲だと思っていたママ友に裏切られた気分だった」と嘆くいくみさんから詳しく話を聞くと、あることが理由で贅沢をする余裕がないことが分かってきた。

「実は自粛期間中に、SNSで知り合った人からスキルアップ関連の情報商材を購入したんです。『スキマ時間を活用すれば主婦でも稼げる』などの甘い言葉に誘われて……。費用は10万円、マニュアルに書いてあることは一通りやりましたが、今のところ稼げる気配はなし。この費用は家族の貯金から出してしまったので、何とか工面して夫にバレないうちに口座に戻しておかなくてはいけません」

 現在は無駄な出費をなくすことを心がけた生活を送っていると話すいくみさん。夫や息子からは「食事のメニューがいつも一緒で飽きた」などと言われているそうだが、知らないふりをしてやり過ごしているという。

「コロナ禍で在宅ワークとか副業で稼ぐ人が増えてるって聞いていたのに……。もっと有益な情報商材を手に入れていれば、今頃私はリッチになっていたかもしれない。そうしたら高級中華店だって利用できたし、ママ友の手土産に対してイライラしなかったはず……。何とも言えない気分です」

 自分の気持ちがひと段落するまでは、ママ友たちとは距離を置くことを決めたと話すいくみさん。だが一方で、ママ友付き合いからハブられてしまうのではないか、と不安も漏らしていた。

「生活レベルが同じ」というのも人付き合いの仕方の一つかもしれないが、それだけを基準にしていては、かえって人間関係の幅を狭めてしまうことにもなりかねない。「気が合わない」と思った人と無理に付き合う必要はもちろんないが、時には、相手へのわだかまりの原因がどこにあるのか、冷静に振り返ってみてもいいかもしれない。

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