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AIが予測した「総選挙後の有名企業120社の株価」リスト

AIが予測する「総選挙後の株価」はどうなっている?(Getty Images)

AIが予測する「総選挙後の株価」はどうなっている?(Getty Images)

 過去のデータをもとに将来を予測する「AI(人工知能)」が、株式投資にも役立つ時代が到来している。金融とIT技術を組み合わせたフィンテック企業のDeep Score社が独自開発した株価予測AIで、10月31日の総選挙を挟んだ“1か月後(11月15日)の株価”を予測した。

 有名企業120社の株価について、過去の値動きから80%以上の確率で収まると予想される「安値」と「高値」、その「中間値」を算出した。現在の株価と中間値を比べて、株価の騰落率による「方向性」も示している(別掲表参照)。皮肉にも岸田新政権誕生で下落が目立つ相場は今後、どう動くのか。Deep Score企業調査部長の藤本誠之氏はこう見る。

「中国で不動産大手の経営危機問題、米国ではインフレ懸念に伴う長期金利上昇といった海外の悪材料が重なっていますが、いずれも影響は限定的と見られます。そもそも日本株は世界と比べて出遅れており、上がる素地がある。何よりコロナ禍に耐えてきたことで日本企業の生産性は向上するなど足腰の強さがある。資源高に部材の値上げなどもあり、デフレ脱却の兆しも見て取れる。年末に向けては日本企業の自立的な回復が期待でき、日経平均株価も年内に3万2000~3万3000円への上昇を見込んでいます」

上昇予測が目立つ建設・商社・自動車

 AIの予測を見ると、まず目につくのが、大成建設や大林組などの「建設」、三菱商事をはじめとする「商社」などの好調だ。

「岸田氏が『数十兆円の経済対策』を打つと公言しており、財政出動に伴って『建設』業界の収益増が期待できます。『商社』は原油など世界的な資源価格の高騰が追い風となる」(藤本氏、以下同)

「自動車」をはじめ製造業でも上昇予測が目立つ。

「『自動車』は、やはりトヨタ自動車一強の構図。ただ、世界的に需要が高まるなか、コロナ禍で半導体や自動車部品の供給網が寸断され、生産が需要に追いついていない。今後の“脱炭素化”を見据え、他の自動車メーカーも巻き返しを図るでしょう。自動車用鋼板など自動車部品の値上げもあり、その動きが広まると長引くデフレからの脱却が見込まれる。製造業の復権につながるはずです」

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