ホンダも、宇宙事業への挑戦にはホンダイズムがあると自認している。
「ロケット開発の取り組みも、元々は若手エンジニアからの『自分たちの持つコア技術を使えばチャレンジできる』という発案から始まったプロジェクトで、エンジニアの夢の実現へのチャレンジという創業以来全く変わることのないホンダの取り組み姿勢が表われていると言えます」(広報部)
はたして、「宇宙」での勝算はあるのか。
「まだ研究開発に取り組み始めたところであり、事業化について語る段階ではないと考えています。しかしながら、既存事業で培ってきたコア技術が十分に活用できると考えており、その点で無謀なチャレンジではなく、成果をしっかり得られると考えています」(同前)
路上から空、そして宇宙へ──夢を背負ったホンダロケットが飛び立つ日はそう遠くないようだ。
※週刊ポスト2021年10月29日号