親しき仲にも礼儀ありとはよく言うが、友達だから何をしても許されると思っている人は要注意。実は、相当な顰蹙を買っているかもしれない。友達にあまりに失礼なことをした女性のエピソードを紹介しよう。
【リアルケース】友達の技術と知識をタダで使う女
近所の主婦たちが集うフレンチレストラン。カジュアルだし、オーナーであるマダムの人柄もいいから、私(56才)もちょいちょい顔を出していたら、コロナ禍に……。
すると今年初めに、そのマダムからメールが届いて、相談したいことがあるから店に来てほしいというんです。呼ばれたのは、私のほかに、近所の主婦仲間であるS子(47才)とT美(38才)。
「うちも、テイクアウトを始めたいんだけど、たとえば、お弁当を始めるにしたって、特徴がないと買ってもらえないでしょ。できたら知恵を貸してもらいたいの」
すると、S子がひらめいた。
「薬膳とフレンチを合わせたお弁当はどう? コロナ禍だから、体にいいものを食べたい人が多いんじゃないかな」
するとマダムが、
「いい考えだとは思うけど、私に薬膳の知識がないのよね……」
すかさずS子が、
「それなら大丈夫。T美は管理栄養士で薬膳アドバイザーの資格もあるよね。お弁当のパッケージデザインとかイラストは、イラストレーターのあなたがやってあげてよ」
と、私を見てにっこり。結局、S子にのせられ、テイクアウトの総菜やお弁当作りに協力。評判は上々で、マダムも大喜びで、
「監修料やデザイン料を、みなさんにお支払いしますね」
と言ってくれたのに、またまたS子が割り込んできて、
「何言っているの。友達なんだから、当然タダだよね。気にしないで!」