年収1000万円以上の家庭でも、10世帯に1世帯は貯蓄がほぼゼロだという。その一方で、単身世帯では、最も貯蓄額が多いのは年収300万円台の人たちだとされている。つまり、お金を貯められるかどうかは、収入とはあまり関係なく、むしろ日々の生活習慣のほうが重要だと言えそう。そこで、“貯められる人”が実践している食事や習慣を紹介する。
ファストフードは食べない
カナダ・トロント大学の研究によれば、ファストフード店の近くに住んでいる人ほど、貯蓄額が低い傾向にある。
節約上手な人は、食事の質は落とさない。安さばかりにこだわらずに食材を買って自炊するのはもちろん、忙しい日は潔くお金を出してレストランに行ったりお総菜を買ったりして、食べるものの質を最優先しつつ、休む時間も上手に確保しているのだ。
食費をケチって健康を損ない、医療費がかさんだり働けなくなったりしたら元も子もない。
キャベツは年中切らさない
お金を貯めている人は、冷蔵庫に「あるもの」を常備している。消費生活アドバイザーの丸山晴美さんが話す。
「今年の農林水産省のデータでは、この1年を通して安く手に入った野菜はキャベツ。そのほか、安くて日持ちするにんじん、玉ねぎ、じゃがいもも、節約上手な人のレシピにはよく登場します。鶏胸肉、豚こま切れ肉、豚ひき肉、卵、豆腐も定番で、これらを使って週に1~2度つくり置きして、料理の手間も省いています」
捨てるときこそ手を抜かない
ごみをそのまま捨てるようでは、お金は貯まらない。自治体によっては、粗大ごみの回収や処理だけでなく、ごみ袋まで有料のこともあるが、大きな段ボール箱などは極力小さくたためば、有料回収にならない場合もあるほか、プラスチックごみも洗うと資源ごみになる。
回収に任せず自分で持ち込んだり、小さく切ったり、めんどうくさがらずに工夫すれば、ごみのために払うお金も減らすことができる。