自動で部屋の床をきれいにしてくれる掃除機ロボット。世の中に登場してから約20年近い歴史を持つことから、“家族の一員”として欠かせない存在となっている人もいるかもしれない。そんな家事にかかる時間の節約に心強い存在であるロボット掃除機だが、時に思わぬ“行動”を取ってしまうこともあるようだ。ユーザーたちが経験した悲喜こもごものエピソードを紹介しよう。
もはや手間がかかるペット扱い
「うちのロボット掃除機の“ロボちゃん”は、掃除しやすいようにあらかじめ掃除しなくてはならない手間のかかる子です(笑)」
そう言うのはメーカーに勤務する40代女性・Aさん。普段は頼りになる存在なのに、時々見せるユーモラスな姿に、思わず笑ってしまうという。
「家に帰ると“ロボちゃん”が見当たらない。探してみると、ホームベースに戻れないままバッテリー切れして、ベッドの下で力尽きた姿でいるのを発見しました。元気がないと思いきや、壁に立てかけていたコードレス掃除機を倒していたこともあって、“ライバル”は倒すんだと笑ってしまったことも。ほかにも、ドアを開けっぱなしにしておいたため、風呂場に侵入してしまい、浴場でドンドンと音を立てて助けを求めていたので救出したこともありました」(Aさん)
そんな“やんちゃ”なロボット掃除機だが、Aさんが最も記憶に残っているのは、こんなエピソードだ。
「『観葉植物の鉢に突っ込み事件』ですね。その日は家にいて、たまたま様子を見に行った時、ロボット掃除が鉢をひっくり返して、散らばった土を掃除するという本末転倒な行為をしていました。過去にはゴミ箱を倒して、ゴミを掃除するということも。バッテリー交換したばかりだった時のことだったので、元気が有り余っていたのかもしれません。今年でこの子も5年目、まだまだ現役です」(Aさん)
ペットのおしっこを家中に巻き散らし…
家で飼っている動物とロボット掃除機の組み合わせに苦労している人もいる。人材紹介会社で働く30代女性・Bさんだ。飼い犬がトイレと違う場所におしっこをしてしまったことが悲劇の始まりだった。
「おしっこしたとは知らず、深夜にロボット掃除機がスタート。朝起きると、部屋中におしっこが広がっていたという“惨劇”を目の当たりしました。朝から雑巾で床に散らばったおしっこを掃除したことを良く覚えています。これが、うんちだったらもっと悲惨だったと思い、自分を励ましていました。それ以外にも、犬がロボット掃除機におしっこをかけて故障したことも……。その時のロボット掃除機は、もはや同じところをウロウロしかできないようになっていました」(Bさん)