新型コロナウイルスの新規感染者数が減少したことで、少しずつ経済活動が再開し始めた。おりしも全国的に紅葉の見頃を迎え、行楽地は多くの人で賑わっている。そんななか、外出の足を引っ張るかのようにガソリン価格が高騰。資源エネルギー庁が発表した2021年11月8日時点のレギュラーガソリンの価格(1リットルあたり。全国平均)は、前週比0.3円高い169.0円だった。値上がりは10週連続で、原油価格の高騰が主な要因とされている。そんなガソリン価格の話題でママ友同士に亀裂が入った例があるという。いったいどういうことか。フリーライターの吉田みく氏が、30代主婦に話を聞いた。
* * *
夫と3歳の息子がいる埼玉県在住の専業主婦、ゆみさん(仮名・33歳)は、ママ会で話題に上がったガソリン価格のことでモヤモヤとする出来事があったそうだ。
「緊急事態宣言が解除となり、10月以降は家族での外出機会が増えました。まだ感染が心配なので、密になりにくい場所を選んで、車での移動が中心です。そこで気になったのが、ガソリン価格。最近、すごく高いなぁ……と驚いています」(ゆみさん、以下同)
ゆみさんはガソリンをできるだけ安く給油できるよう、クーポンを利用したり、割引率の高いガソリンスタンドの専用クレジットカードを使って支払いをしているそうだ。これで1リットル当たり4円ほどの節約になるという。ガソリン価格の動向については、先日のママ会でも話題になった。
「ママ友・Aさんも私同様にガソリン価格が高いと感じていたようで、金額を設定して給油していることを話してくれました。『出来るだけ安い日を狙いたいよね』や、『クーポンとっても大切!』などといった会話で盛り上がれてうれしかったです。しかしその状況に水を差すようなことをママ友・ Bさんが言い始めました。またか……って感じでしたよ」
ゆみさんによると、ママ友・Bさんは以前は山手線内側エリアに住んでいた都会人。少し前に夫の仕事の都合で、ゆみさんの住む地域へ引っ越してきたそうだ。Bさんは思ったことをすぐに口に出すタイプなので、ママ会が不穏なムードになることも少なくないという。そんな状況でも付き合いをやめないのは、子供の英会話スクールで繋がりがあるからとのことだった。