家計

家電やスマホの延長保証 加入する人・しない人、それぞれの判断基準

延長保証に加入したほうが安心なのは理解できるが…(イメージ。時事通信フォト)

延長保証に加入したほうが安心なのは理解できるが…(イメージ。時事通信フォト)

 高額な家電やスマートフォンを購入する際、悩ましいのは保証ではないだろうか。メーカーの1年保証はもちろん、その後も継続できる延長保証として、3年、5年、10年を選択できる場合もある。安心できる期間が長くなる分、購入代金の数パーセントを上乗せ、もしくは一定額を払うことになるだけに、加入する否かで迷った人も少なくないだろう。加入する人、しない人それぞれの主張を聞いてみた。

予期せぬ故障から入るべきと判断

「家電なら全部というわけではなく、選んで加入するようにしています。やっぱり安心感が違います」

 そう語るのは、人材紹介会社に勤めるAさん(40代女性)。以前は、「基本的に延長保証はつけない」というタイプだったが、洗濯機の故障を経験してから考え方が変わったという。

「ドラム式洗濯機が5年間で3回も故障したことがあって、その都度2万~3万円くらいの修理費がかかってしまい、延長保証に入っていなかったことを後悔しました。とはいえ、30万円以上かけて買った洗濯機なので、そう簡単に買い替えも決断できません。こんな思いをするなら、保証費用の約1万5000円をケチるべきではありませんでした……」(Aさん)

 それ以来、延長保証に加入しないと不安になったAさん。その後、夫が延長保証に加入していた冷蔵庫が壊れたことがあり、保証の大切さを改めて実感したそうだ。

「冷蔵庫が7年目で調子が悪くなったのですが、10年保証に入っていたため助かりました。当時、私は延長保証に入る気はなかったのですが、夫が『冷蔵庫だけは入った方がいい』と入っていたんです。長く使う前提のものや、値が張るものは延長保証に入ったほうがいいかなと。2万~3万円くらいの家電なら、無理に入らなくてもいいと考えてます」(Aさん)

新しいモデルと新品交換になり「ラッキー」

 広告代理店に勤務するBさん(30代女性)は、約4年前、4K対応テレビを購入するも不具合に見舞われた時のことを振り返る。

「当時、4K対応テレビを約20万円で購入しましたが、約3年使ったところで液晶の不具合から映りが悪くなりました。修理に依頼すると『部品がない。代替品で対応したい』との返答をもらいました。おかげで新しいモデルと新品交換になり、むしろラッキーでした。家電が壊れるかどうかって、アタリハズレのような運要素もある気がするので、高額なものこそ付けておくと安心ですよね。保証費用は購入代金の5%くらいなので、月額換算したら数百円。何かあるかどうかはイチかバチかですが、まあ保険ですから」(Bさん)

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